「在宅ワークで動画編集を始めたいけれど、未経験の自分にもできるのだろうか」とお悩みではありませんか?
実は、動画編集の仕事は未経験者でもできます。「未経験者可」と求人に記載されていることも多いからです。とはいっても、何も分からない状態では仕事を始められませんよね。
そこで今回は、仕事をするにあたって必要なものや、動画編集者としての働き方について紹介します。仕事の見つけ方も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
在宅ワークでの動画編集の仕事内容
動画編集はその名のとおり動画を編集する仕事です。具体的には以下のような作業が挙げられます。
- 動画のカットや並べ替え
- テロップ(字幕)の合成
- 効果音、BGM、ナレーションの挿入など
企業のプロモーション動画やYouTubeの漫画広告など、案件もさまざまです。何気なく見ている動画に注目してみると、場面ごとに細かくカットされていたり、見やすいフォントのテロップが合成されていたりしますよ。
動画編集の仕事をする際に必要なもの
動画編集の仕事をするにあたり必要なものは主に
- パソコン
- 動画編集ソフト
- 動画編集スキル
- ネット環境
の4つです。これから在宅ワークで動画編集を始めようとしている方は、アイテムをそろえるところから始めましょう。
パソコン
スマホには動画編集アプリが多数ありますが、仕事として作業する場合はパソコンを用意しましょう。動画編集の求人の中には、パソコンを使うことを前提としているものも多いです。
パソコンのスペックは以下を参考にしてください。
- CPU:Core i7(軽めの動画編集ソフトならCore i5でもOK)
- メモリー:16GBあれば安心(8GBだと動作が重くなる可能性大)
- ストレージ:HDD1TB+SSD256GBが理想
- グラフィックボード:動画編集ソフトに対応したものがあると便利
また、パソコンのOS(WindowsやMac)は使いたい動画編集ソフトやコスパなどを総合的に考えて購入するのがベストです。
動画編集ソフト
「在宅ワークとして動画編集を始めたい」「長期的に動画編集をしたいと思っている」という方は、有料の動画編集ソフトがおすすめです。無料のものだと使いたい機能がない可能性があります。
有名な動画編集ソフトは以下の2つです。
- Adobe社「Premiere Pro」 単体プラン 2,480円/月(税別)
- Apple社「Final Cut Pro X」(Macのみ使用可能) 36,800円(一度買い切り)
そのほか、補助としてIllustratorやPhotoshop、After Effectsなどを利用すると編集の幅がさらに広がります。
動画編集スキル
動画編集スキルは獲得できる仕事や報酬に大きく影響します。「〇〇ができる人」という条件付きの仕事もあるため、未経験者は簡単なものから始めて徐々にスキルアップしていくことが重要です。
早めに動画編集スキルを身に付けたいなら、以下の方法を試してみてください。
- 動画編集に関するYouTube動画で勉強する
- 本を購入する
- オンライン講座を受講する
ネット環境
ネット環境を整えることで、動画のアップロードやダウンロード、クライアントからの素材の受取がスムーズになります。分からないことがあったときにもすぐ調べられるため、ネット環境は整えておくのがおすすめです。
固定回線やポケットWi-Fi、コンセントに繋ぐだけで使えるルーターなど、ネット環境を整える方法はいくつかあります。ライフスタイルに合わせて選びましょう。
在宅ワークで動画編集をするメリット
在宅ワークで動画編集をするメリットは主に
- 時間や場所に縛られず作業できる
- 需要が増えつつある
の2つです。この2つのメリットに惹かれて、動画編集をしようと思った方も多いのではないでしょうか。
時間や場所に縛られず作業できる
動画編集の在宅ワークは、時間や場所に縛られず作業できます。クライアントとやり取りをしながら、締め切りまでに納品すればOKなのです。
納期間近で慌てないようコツコツ作業を進める必要はありますが、
- 本業が終わった後に
- 家事の合間に
- 土日の午後に
など、自分のライフスタイルに合わせられます。通勤にかかる時間や費用もありません。
需要が増えつつある
動画投稿サイトの需要は年々増えており、それに伴って動画編集の仕事も増えつつあります。最近では「YouTuber」という職業ができるほどYouTubeが有名になっており、公式サイトでは以下のように述べられています。
毎月 20 億人以上のログイン済みユーザーが YouTube を利用しており、1 日あたりの動画視聴時間は 10 億時間を超え、視聴回数は数十億回にのぼります。
引用:YouTube公式サイト
動画の需要が増えている分、高いスキルを身に付ければ高収入を得られる可能性も大きいです。
在宅ワークで動画編集をするデメリット
メリットがある一方で、在宅ワークでの動画編集には
- パソコンや動画編集ソフトを扱えるほどの知識が必要
- クライアントの意向に沿ったものを作らないといけない
といったデメリットもあります。ただし、2つのデメリットをマイナス面と感じない方は、動画編集の仕事に向いているといえますよ。
パソコンや動画編集ソフトを扱うスキルが必要
動画編集の仕事をするには、パソコンや動画編集ソフトを扱えるほどのスキルが必要です。知識があっても、実際に使えなければ意味がありません。パソコンや動画編集ソフトに不慣れな方は、仕事を始めるまでに多少の時間がかかることは覚悟しておきましょう。
どのような仕事にもいえることですが、学ぶ姿勢や向上心を持ち続けることも大切です。
クライアントの意向に沿ったものを作らないといけない
基本的に動画編集の仕事はクライアントの意向に沿ったものを作り、納品するのが目的です。自己表現の場ではありません。
そのため
- 好きな表現方法で動画編集をしたい
- クライアントから〇〇といわれたが自分は△△だと感じるので変更しよう
など、自分が魅力的だと感じる動画編集のみをしたい方にとっては、少し苦に感じる可能性があります。
クライアントの意向に沿ったものを作る、または視聴者を第一に考えることが重要なのです。
動画編集者としての働き方
在宅ワークで動画編集者として活動するには、4つの働き方があります。自分に適した働き方はどれなのか一度考えてみましょう。
- 正社員
- 副業
- アルバイト・パート
- フリーランス
正社員
動画編集の在宅ワークは正社員として働くことが可能です。完全に会社以外の場所で働く、いわゆるフルリモートワークともいいます。
ただし、正社員として働く場合は
- 定期的に出社する必要がある
- 求人に「応相談」と記載されている
- 仕事の時間指定がある
などの可能性があります。
在宅ワークのメリットが十分に活かせない場合もあるため、求人に応募する際はよく確認しましょう。
副業
副業として動画編集を行う場合は、業務委託契約が一般的です。
業務委託契約とは、企業が外部の組織や個人に業務を委託する契約を指します。つまり、会社員のように雇われて労働力を提供するのではなく、契約に沿った業務のみを請け負って成果物を提供するのです。
本業と並行して動画編集の在宅ワークを行うことになるため、収入が少なくても生活に支障が出にくいのが特徴です。十分稼げるようになったら動画編集を本業にするのも良いですし、転職を考えているなら動画編集スキルがアピールポイントにもなります。
ただし、副業を禁止している会社や許可制の会社もあるため、事前の確認が必須です。
アルバイト・パート
アルバイトやパートとして動画編集を行う際は
- 企業に所属して働く
- 業務委託契約を結んで働く
の2パターンがあります。
企業に所属する場合、正社員として働くよりも勤務時間や日数に融通が効きやすいです。同じく業務委託契約でも、自分のライフスタイルに合わせて在宅ワークを進められます。
大学生や主婦(主夫)など、仕事とプライベートを両立させたい方におすすめです。
フリーランス
フリーランスとは特定の企業や団体に所属せず、個人で仕事を請け負う働き方です。業務委託契約が基本になりますが、副業と違うのは「動画編集が本業になる」ことです。
在宅ワークはいつでも休めてしまう分、自己管理能力が必要になります。収入が得られない場合は生活に支障が出ることも考えておかなければいけません。
しかし、時間や場所に関係なく働けたり、高単価の仕事を受けるとどんどん収入が上がったりするのは大きなメリットです。
動画編集の案件の見つけ方
動画編集の案件の見つけ方は
- クラウドソーシングサイト
- 求人サイト
- SNS
の3つです。企業によっては特定の媒体でしか募集していない場合もあるため、なるべく多くの媒体をチェックしましょう。
クラウドソーシングサイト
クラウドソーシングサイトとは、不特定多数の人が集まって仕事に関するやり取りを行うサイトです。仕事を依頼したい人や企業が案件を多数発注しているため、初心者でも簡単に探せます。
有名なクラウドソーシングサイトは以下の4つです。業務委託契約が主ですが、どのサイトも無料で登録できますよ。
- クラウドワークス:クラウドソーシングサイトを扱う企業の中で流通額が1位
- ランサーズ:本業として働く方に嬉しい「フリーランストータルサポート」が充実している
- ココナラ:スキルを出品して購入してもらうのがメイン
- Bizseek:上記のクラウドソーシングサイトより手数料が10%程度安い
求人サイト
求人サイトには正社員や業務委託契約、アルバイト・パートなど、さまざまな働き方の求人が掲載されています。
同じ働き方でも勤務時間や報酬などに差があるため、応募するときはよく確認してくださいね。
- Indeed:YouTube動画や企業のPR動画など幅広いジャンルがそろっている
- タウンワーク:勤務日数が選べる求人が多い
- 求人ボックス:動画編集の求人は約500件
(2020年12月現在)
SNS
SNS(主にTwitter)では動画編集者を募集している人や企業が意外と多いです。「動画編集 募集」などと検索すると、仕事内容や求める人材などが書かれたツイートが表示されます。ハッシュタグを付けて「#動画編集募集」と検索するのもおすすめです。
気になるものがあればDMで応募してみましょう。
在宅ワークで動画編集をするにあたり気になる点
これから在宅ワークで動画編集を始めようとしている方は、さまざまな不安を抱えているのではないでしょうか。ここでは、とくに気になるであろう2つの点についてお答えします。
- 未経験でも始められるのか
- 動画編集の仕事の収入について
未経験でも始められるのか
動画編集は未経験者でも可能です。
もちろん、スキルを磨いたり動画編集ソフトの扱い方を勉強したりする必要はあります。しかし、求人の中には「未経験者可」と記載されているものもあり、比較的簡単な作業の案件も多いです。
「動画編集をしたことがないから…」とすぐに諦めるのではなく、無料の動画編集ソフトを触ってみたり、求人を見てみたりと興味のあるものから始めてみると良いですよ。
動画編集の仕事の収入について
動画編集の在宅ワークは、仕事内容や報酬形態(時給制か出来高制か)によって収入が大きく変わります。たとえば、2020年12月現在では以下のような求人があります。
仕事内容 | 報酬形態 | 報酬 |
---|---|---|
不動産関係のYouTube動画編集 | 業務委託契約 | 時給1,000円 |
法人または個人のYouTube動画編集 | アルバイト・パート | 時給1,200円~3,000円 |
LINE風の動画編集 | 業務委託契約 | 10分~12分程度の動画1本あたり2,000円 |
アニメーションの動画編集・制作 | 業務委託契約 | 10分~15分程度の動画1本あたり4,000円(動画の長さによって変動あり) |
最初は1つの動画を完成させるのにかなりの時間がかかるかもしれません。しかし、経験を積んでスキルアップしたり、自分なりのやり方が分かってきたりすると得られる収入も上がっていきますよ。
パソコン1つでできる在宅ワークは動画編集以外にもある
YouTube動画の需要が増えつつある今、動画編集の在宅ワークの求人も増えています。
時間や場所に縛られず作業でき、スキル次第で高収入が得られる可能性があるのは嬉しいですよね。未経験者でも可能な案件もあるため、惹かれるものがあればぜひ応募してみてください。
また、パソコン1つでできる在宅ワークは動画編集だけではありません。
Webライターや事務作業、YouTube動画のナレーターなどさまざまな仕事があります。楽しみながらできる作業は何なのかを考えながら、自分に適したものを見つけてみましょう。
動画編集以外の在宅ワークについて知りたい方は「在宅ワークの種類は何がある?基本的な仕事の始め方4ステップを紹介」をご覧ください。